裏の顔
0
1
私は20代の若さで、大手企業を経営する若い女社長。休む間もなく働くバリバリのキャリアウーマンで、色々な人に憧れられている。
けれど、それは私の表の顔に過ぎない。
裏の私を知る人は、ほとんどいない。
「ただいま。ご飯ある?」
「おかえり、お疲れ様。あるよ」
自宅に帰ると、母が食事を用意してくれていた。疲れていたので着替えもそこそこに、食卓の席についた。
目の前にはご飯と味噌汁、おかずの唐揚げが湯気を立てている。
「いただきまーす」
私は躊躇いなく、味噌汁をご飯にぶっかけた。
「まーたあんたそんな食べ方して」
「外ではしないからいいのいいの」
「昔から味噌汁ご飯に掛けたりカレーぐちゃぐちゃに混ぜたり…外では絶対しないでよ」
「しないしない」
張り詰めてばかりの外じゃなく、のんびり好きに食べられる家の中。
温かいご飯が、身体に染みていった。
けれど、それは私の表の顔に過ぎない。
裏の私を知る人は、ほとんどいない。
「ただいま。ご飯ある?」
「おかえり、お疲れ様。あるよ」
自宅に帰ると、母が食事を用意してくれていた。疲れていたので着替えもそこそこに、食卓の席についた。
目の前にはご飯と味噌汁、おかずの唐揚げが湯気を立てている。
「いただきまーす」
私は躊躇いなく、味噌汁をご飯にぶっかけた。
「まーたあんたそんな食べ方して」
「外ではしないからいいのいいの」
「昔から味噌汁ご飯に掛けたりカレーぐちゃぐちゃに混ぜたり…外では絶対しないでよ」
「しないしない」
張り詰めてばかりの外じゃなく、のんびり好きに食べられる家の中。
温かいご飯が、身体に染みていった。
その他
公開:23/08/08 07:38
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます