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8月、風鈴祭りが開催された。
町は風鈴で飾り付けられ多くの人の活気で満ちている。そんな祭りの最中カナと逸れてしまった。
人混みをかき分けると怪しげな屋台を発見した。そこに鮮やかな青をした風鈴が夜の涼しい風に吹かれて鳴いている。一瞬で私は風鈴の虜になった。
「この風鈴は悩み事を解決してくれる風鈴だ。買うかい?」
目線を下すと屋台の店主がプラスチックの椅子に座っていた。信じ難いが、物欲を抑えきれず購入を決意した。
早速試してみる。優しい音が風に吹かれて響き渡る。
「あ!みつけた。何処行ってたのよ」
人混みからカナが出てきた。成功してしまった。
調子に乗った私は夏を満喫する計画を立てる。溜まった宿題もこれで解決。遊び放題だ。嫌なことは何1つ無い。最高の夏休み。私を止めるものは無くなった。自由の身だ。
9月、カナが引っ越すことになった時には遅かった。風鈴の効力は夏までだったのだ。
町は風鈴で飾り付けられ多くの人の活気で満ちている。そんな祭りの最中カナと逸れてしまった。
人混みをかき分けると怪しげな屋台を発見した。そこに鮮やかな青をした風鈴が夜の涼しい風に吹かれて鳴いている。一瞬で私は風鈴の虜になった。
「この風鈴は悩み事を解決してくれる風鈴だ。買うかい?」
目線を下すと屋台の店主がプラスチックの椅子に座っていた。信じ難いが、物欲を抑えきれず購入を決意した。
早速試してみる。優しい音が風に吹かれて響き渡る。
「あ!みつけた。何処行ってたのよ」
人混みからカナが出てきた。成功してしまった。
調子に乗った私は夏を満喫する計画を立てる。溜まった宿題もこれで解決。遊び放題だ。嫌なことは何1つ無い。最高の夏休み。私を止めるものは無くなった。自由の身だ。
9月、カナが引っ越すことになった時には遅かった。風鈴の効力は夏までだったのだ。
ファンタジー
公開:23/08/01 20:00
更新:23/08/01 10:19
更新:23/08/01 10:19
空想世界を広げる為書き連ねます。アドバイス、ご指摘いただけると幸いです。
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