お化け屋敷

0
1

「えーーー、また行くの?やだよぉ」
「そんな情けないこと言うなって!」

そう言われながら、友人に手を引っ張られる。向かう先は、賑やかな遊園地の中のお化け屋敷だった。

「夏と言ったらここでしょ!」
「私外で待ってるから…」
「外にいる方が目立つって!ほらほら!」

無理矢理中に連れ込まれる。薄暗い建物の仲は、おどろおどろしい音楽と、来場者を驚かせる為の仕掛けでいっぱいだ。

「こっちこっち!」
「もう…」

次の瞬間、他の人達の悲鳴が響く。
中々怖いお化け屋敷らしい。

「お、こりゃあ負けられませんな!」
「張り合うのやめなって…」

そんなことを話していると、近くを他の人が通り掛かる。友人は、思いっきりその人の目の前に現れた。

「う〜ら〜め〜し〜や〜ァ…」
「イヤァァァァア!!!」






「へへん、ざっとこんなもんよ。本物が作り物に負けてたまるもんか!」
「営業妨害だよぉ……」
その他
公開:23/08/01 07:39

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容