しわしわの手
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おばあちゃんの手が大好き
幼い孫は、私の手を触る度にそう言ってくれる。
「はやくおばあちゃんみたいなてになりたい!」
「ふふふ、ゆきちゃんは、もっとゆっくり大人になってねぇ」
孫に会うたびに、そんな話をしていた。
「おばあちゃん!!」
「どうしたの?」
「わたしのおてて、しわしわになる!」
「え?」
「みてみて!!こっち!!」
孫に手を引かれて行ったのは、風呂。
急かされるままに服を脱ぎ、風呂に入る。
髪と身体を洗って、湯船に浸かって。
孫は、得意げに手を見せてきた。
「ほら、しわしわ!おそろい!」
お湯に浸かって、しわっとなった小さな手。
「そうだねぇ、おそろいだねぇ…」
得意げな孫の手を握る。
どうか、この無邪気な子が、しわしわの手になる程に長生きできますように。
幼い孫は、私の手を触る度にそう言ってくれる。
「はやくおばあちゃんみたいなてになりたい!」
「ふふふ、ゆきちゃんは、もっとゆっくり大人になってねぇ」
孫に会うたびに、そんな話をしていた。
「おばあちゃん!!」
「どうしたの?」
「わたしのおてて、しわしわになる!」
「え?」
「みてみて!!こっち!!」
孫に手を引かれて行ったのは、風呂。
急かされるままに服を脱ぎ、風呂に入る。
髪と身体を洗って、湯船に浸かって。
孫は、得意げに手を見せてきた。
「ほら、しわしわ!おそろい!」
お湯に浸かって、しわっとなった小さな手。
「そうだねぇ、おそろいだねぇ…」
得意げな孫の手を握る。
どうか、この無邪気な子が、しわしわの手になる程に長生きできますように。
その他
公開:23/08/04 07:43
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