秋とカンガルーその1
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「春は曙、夏は夜、そして秋はカンガルー」
友人は自信満々に断言した。おいおい、枕草子にカンガルーはないだろう。もしかして、それをテストに書いたのか。
そう言うと、友人は目をぱちくりさせた。
「それなら、秋はなんだよ」
「秋は夕暮れ。ちなみに冬はつとめて」
「それこそおかしいじゃないか。冬の意味がわからないし」
「おまえ、授業中寝ていただろ。つとめてとは早朝の意味だ。つまり、春から冬まで一日の中でもっともよい時間帯のことをそれぞれ表現しているんだ」
「えっ、時間帯のことなの? 生物のことじゃなくて」
どうやら友人は、曙を第64代横綱のことと勘違いしているらしい。
そんなわけで、彼に平安時代に相撲はなかったよ、と教えるべきかどうか、悩んでいる。
友人は自信満々に断言した。おいおい、枕草子にカンガルーはないだろう。もしかして、それをテストに書いたのか。
そう言うと、友人は目をぱちくりさせた。
「それなら、秋はなんだよ」
「秋は夕暮れ。ちなみに冬はつとめて」
「それこそおかしいじゃないか。冬の意味がわからないし」
「おまえ、授業中寝ていただろ。つとめてとは早朝の意味だ。つまり、春から冬まで一日の中でもっともよい時間帯のことをそれぞれ表現しているんだ」
「えっ、時間帯のことなの? 生物のことじゃなくて」
どうやら友人は、曙を第64代横綱のことと勘違いしているらしい。
そんなわけで、彼に平安時代に相撲はなかったよ、と教えるべきかどうか、悩んでいる。
青春
公開:23/07/26 09:22
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