脱皮
0
1
「おかーさん、なにかおちてる」
夏の日、散歩をしていたら小さい息子が道路の真ん中を指さした。
「あ、蛇の抜け殻だね」
この都会では珍しい。結構大きな蛇の抜け殻だった。
「ぬけがら?」
「蛇は、皮を脱いで脱いで脱いで大人になるんだよ」
「おおきくなるの?」
「そうそう」
息子は、興味津々で抜け殻を眺めていた。
その日の夜
「おかーさんおかーさんおかーさん!」
息子がどたどたと走ってきた。
「どうしたの?」
「ぼくのぬけがらあげる!」
「え?」
これでぼくもおおきくなるね!!と興奮気味の息子の手にあったのは、小さな白い皮。
ああ、そういえば最近暑くなってきて、それでも外で遊ぶから良く焼けてたっけ。
「あしたおっきくなるかなぁ!」
「蛇じゃないから、明日は無理かもねぇ」
でもいっぱい遊んでいっぱい食べていっぱい寝たら大きくなるよ。
そう言って私は息子の頭を撫でた。
夏の日、散歩をしていたら小さい息子が道路の真ん中を指さした。
「あ、蛇の抜け殻だね」
この都会では珍しい。結構大きな蛇の抜け殻だった。
「ぬけがら?」
「蛇は、皮を脱いで脱いで脱いで大人になるんだよ」
「おおきくなるの?」
「そうそう」
息子は、興味津々で抜け殻を眺めていた。
その日の夜
「おかーさんおかーさんおかーさん!」
息子がどたどたと走ってきた。
「どうしたの?」
「ぼくのぬけがらあげる!」
「え?」
これでぼくもおおきくなるね!!と興奮気味の息子の手にあったのは、小さな白い皮。
ああ、そういえば最近暑くなってきて、それでも外で遊ぶから良く焼けてたっけ。
「あしたおっきくなるかなぁ!」
「蛇じゃないから、明日は無理かもねぇ」
でもいっぱい遊んでいっぱい食べていっぱい寝たら大きくなるよ。
そう言って私は息子の頭を撫でた。
その他
公開:23/07/24 07:38
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます