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春の訪れを告げる「お水取り」が奈良の東大寺二月堂で行われている。
お水取りは、もともと東大寺領だった若狭(福井県)の荘園から水を汲んで運んだことが由来だけれど、雨美濃神社で行われている「梅雨取り」の水は、その名のとおり七月に降った雨に由来する。
お水取りは、松明の火の粉が降ってくるけれど、梅雨取りは、文字どおり梅雨が降ってくる。雷鼓を鳴らしながら、こちらの雨壺に梅雨を溜めて雨美濃神社の柄杓で降らせるんだ。
梅雨明けとともに真夏の訪れを告げる梅雨取りで、真夏に渇水など水不足にならずに恵みの雨が降るようお祈りする。
雨美濃神社の僧侶と一緒に近くにあるダムや水力発電所の関係者も梅雨取りに一役買う。
ただ、最近は気候変動のせいか台風やゲリラ豪雨も多いから、適度な雨量になるようにお願いしている。
そのせいか、白木造りの瀟洒な館が知られるこの雨の町では、毎年真夏の雨量がほどよく、農作物がたくさん育つ。
お水取りは、もともと東大寺領だった若狭(福井県)の荘園から水を汲んで運んだことが由来だけれど、雨美濃神社で行われている「梅雨取り」の水は、その名のとおり七月に降った雨に由来する。
お水取りは、松明の火の粉が降ってくるけれど、梅雨取りは、文字どおり梅雨が降ってくる。雷鼓を鳴らしながら、こちらの雨壺に梅雨を溜めて雨美濃神社の柄杓で降らせるんだ。
梅雨明けとともに真夏の訪れを告げる梅雨取りで、真夏に渇水など水不足にならずに恵みの雨が降るようお祈りする。
雨美濃神社の僧侶と一緒に近くにあるダムや水力発電所の関係者も梅雨取りに一役買う。
ただ、最近は気候変動のせいか台風やゲリラ豪雨も多いから、適度な雨量になるようにお願いしている。
そのせいか、白木造りの瀟洒な館が知られるこの雨の町では、毎年真夏の雨量がほどよく、農作物がたくさん育つ。
その他
公開:23/07/22 07:00
お水取り
東大寺二月堂
雨美濃
梅雨
雷鼓
柄杓
真夏
ダム
水力発電所
気候変動
1975年奈良県生駒市生まれ。奈良市で育つ。同志社大学経済学部卒業、慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。
田丸雅智先生の作品に衝撃を受け、通勤中や休日などで創作活動に励む。
『ショートショートガーデン』で初めて自作「ネコカー」(2019年6月13日)を発表。
読んでくださった方の琴線に触れるような作品を紡ぎだすことが目標。
2022年3月26日に東京・駒場の日本近代文学館で行われた『ショートショート朗読ライブ』にて自作「寝溜め袋」「仕掛け絵本」「大輪の虹列車」が採用される。
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