恐怖体験

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祖父が亡くなったと聞き、私は急いで実家へと戻った。
両親は外出しているようで、帰宅した私を迎えたのは棺の中で冷たくなった祖父。
大好きだった祖父の死に私は涙する。
その祖父がカッと目を開き、私を棺の中へと引きずり込んだ。
閉じられる蓋。口を押えられ、声が出ない。体を押さえつけられ、動かせない。
両親が帰ってきた気配に助けを呼ぼうとしたが出来なかった。
祖父はあの世に私も連れて行く気だ。恐怖に震え、気を失った。

「おい!大丈夫か!?」
父の声に目を覚ます。私は棺の中から飛び起きた。
その様子を見て、母は安堵する。
「良かった…さっきまで家に強盗がいたんだ…もう捕まったけど、その強盗とお前が鉢合わせていやしないか、不安で仕方なかった。棺の中に身を隠すとはさすがだな」
父の言葉に棺の中の祖父を見る。
私の無事に安堵したのか、穏やかな表情を浮かべていた。
祖父は亡くなってなお、私を守ってくれた。
公開:24/03/01 20:54

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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