黄金の国

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「あの海の向こうには黄金の国があるそうだ。そこでは巨万の金で皆幸せな暮らしをしているそうだ」これから乗る予定の船の旗が棚引く。「幸せな国なら外国の私を快く迎えてくれるだろう。そこで素晴らしい人生を過ごすのだ!」今私の話を聞く弟は一年後に私のあとを追っかけるらしい。弟の為に生活を整えておくか。私は兄らしい事を考えながら船に歩を進めた。

「おら!働け!」俺の鞭に外人共はビビってやがる。言葉は伝わらなくても痛みは全世界共通らしい。それにしても最近は外人奴隷がノコノコと来てくれるからありがたい。最初は優しいフリして本土にあがらせて、後は寝た時に首輪をガチャンってわけだ。安くて簡単な作業さ。何故かこの国は黄金の国って言われてるらしいからな。それを上手く使ったわけだ。俺って天才かもな。それにしても黄金かと思ったら全部真っ黒な炭だなんて笑える話だぜ。
ファンタジー
公開:24/03/02 22:59

リマウチ

超ショートショート書いていきます

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