私を可愛がりなさい

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あの人ってば、いつもパソコンとにらめっこ。
私の方は全然見てくれないんだから、仕方なく、仕方なくこっちから行ってやるの。
え?「仕事の邪魔をするな」ですって?
こんなに可愛い私を放置してるくせによく言うわ!
ますます許せない。
彼の手をにぎにぎしてやるわ。知ってるの、これが好きなんでしょ?
そのあとは、胡座かいてる足にすりすりしてやるんだから。
もう、本当に堪らなさそうな顔しちゃって。
良いのよ?私のこと膝に乗せても。
今は気分良いから許してあげる。
ほらほら、もっと私を可愛がりなさい!



数分後、私の誘惑に耐えきった彼はパソコンから離れた。仕事が終わったのかしら?
そして私を抱きあげようとする。
けれど、ごめんなさいね。もうそんな気分じゃないわ。
彼の腕を離れて寝床で丸くなり、私は彼に「にゃあ」と鳴いて眠りについた。
その他
公開:24/03/02 07:40

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