空
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冷たい雨が降っている。
雨は空の涙だと、聞いたことがある。
僕は、空に聞いてみた。
「ねえ、どうしてそんなに泣いているの?」
空は答えた。
「泣きたくても、思い切り泣けない人の代わりに、泣いているんだよ」
そうなんだ。知らなかったよ。
「でも、そろそろ泣き止むことにするよ。今日はもう十分だし、それに時間だ」
「時間?」
僕が聞くと、空は答えた。
「雨の後には、虹のプレゼントをしなきゃ。みんな喜んでくれるから、その姿を見るのが、好きなんだ。ところで、虹のベストタイミングって、君は知ってる?」
「え、雨があがった時でしょ?」
「そうなんだけど、ベストな時間があるんだ。おっと、もうすぐ時間だ」
まもなく、東の空に大きな虹が現れた。
時計を見ると、2時ちょうど。
見上げると、空がニヤっと笑ったように見えた。
雨は空の涙だと、聞いたことがある。
僕は、空に聞いてみた。
「ねえ、どうしてそんなに泣いているの?」
空は答えた。
「泣きたくても、思い切り泣けない人の代わりに、泣いているんだよ」
そうなんだ。知らなかったよ。
「でも、そろそろ泣き止むことにするよ。今日はもう十分だし、それに時間だ」
「時間?」
僕が聞くと、空は答えた。
「雨の後には、虹のプレゼントをしなきゃ。みんな喜んでくれるから、その姿を見るのが、好きなんだ。ところで、虹のベストタイミングって、君は知ってる?」
「え、雨があがった時でしょ?」
「そうなんだけど、ベストな時間があるんだ。おっと、もうすぐ時間だ」
まもなく、東の空に大きな虹が現れた。
時計を見ると、2時ちょうど。
見上げると、空がニヤっと笑ったように見えた。
ファンタジー
公開:24/02/23 10:19
2023年10月から参加しています。作品を読んでいただき、ありがとうございます。
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