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「貴方の担当です」若い女性の前で指導官は言った。
「具体的に何をすれば」彼女の後ろに就く。
「立ち位置は左側で」と指導官。慌てて左側に立つと彼女が振り返った。
思わず目があった私は小声で「すみません」と何故か謝った。
彼女は応えず歩きだした。
「基本的には護衛です」続く私の後に更に指導官が続いた。「SPみたいなことですか」
「我々の権限ではそこまで直接的な事はできません。危険から守るというより、陥らないように前もって誘導するイメージです」
「あの…それって本来私がしないといけな」「下がって!」
腕を捕まれると、彼女は友人達と記念撮影をする所だった。
「彼女のプライベートには決して写り込まないでください。…確かに本来は親族が担う事が多いですが、今やどこも人手不足なんです」
「はぁ。で休憩はいつとれば」目を丸くした指導官が眼の前で指を鳴らした。あ、そうだった。
守護霊としての勤務初日だった。
「具体的に何をすれば」彼女の後ろに就く。
「立ち位置は左側で」と指導官。慌てて左側に立つと彼女が振り返った。
思わず目があった私は小声で「すみません」と何故か謝った。
彼女は応えず歩きだした。
「基本的には護衛です」続く私の後に更に指導官が続いた。「SPみたいなことですか」
「我々の権限ではそこまで直接的な事はできません。危険から守るというより、陥らないように前もって誘導するイメージです」
「あの…それって本来私がしないといけな」「下がって!」
腕を捕まれると、彼女は友人達と記念撮影をする所だった。
「彼女のプライベートには決して写り込まないでください。…確かに本来は親族が担う事が多いですが、今やどこも人手不足なんです」
「はぁ。で休憩はいつとれば」目を丸くした指導官が眼の前で指を鳴らした。あ、そうだった。
守護霊としての勤務初日だった。
SF
公開:24/02/26 00:19
更新:24/02/26 19:17
更新:24/02/26 19:17
まずは自分が楽しむこと。
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