天井の顔

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「もぉダメだぁ~ちょっと休憩…」

世間で言うところの現役受験生の俺は必死に教科書と格闘していたが、しばらくして頭がショートしそうなのを感じ、豪快にベッドへダイブした。

はふぅ~

一息吐いて仰向けに寝っ転がる。ふと、天井を見上げると…顔があった。
それもおびただしい数の顔がびっしりと天井を覆い尽くしていた。

はっ…?

呆気にとられていると、一つの顔がにたりと笑った。すると、次々と顔、顔、顔が笑い出し、あっという間に部屋が笑い声に包まれた。

ケタケタケタケタ…

混乱した俺はそのまま意識を手放した。


「まぁ、『疲れて』んのか『憑かれて』んのか、どっちかだな。」

後日、話をした友人が苦笑いしながら労ってくれた。

「お疲れさん。」

ありがとう~

って、あれ?

お前のその顔、どっかで…?

刹那、俺はそいつから後ずさった。

友人がにたり、と笑った。

ケタケタケタ…
ホラー
公開:24/02/19 21:12
更新:24/07/22 16:28

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