さわり

「この話の”さわり”だけでも教えてくれませんか？」
そう聞かれた私は話のオチを告げた。
「何でネタバレするんですか！？」
何でと言われても困る。”さわり”とはそもそも、話の要点・一番大事な部分を意味する。
導入部分と勘違いしている人が多く、”さわり”の本当の意味を知っている者からすれば、こう答えるのが正しい。それで怒られる筋合いはない。

そんな私は先日、上司をセクハラで訴えた。
「尻を触ったくらいで大事にするな！こんなのはスキンシップだ！挨拶代わりだ！」
この上司も”さわり”の意味を勘違いしている。
尻を触るのがスキンシップだと？
それが挨拶というのなら、社長も丁寧に尻を触ってこい。
何より”触られた”という事実がここでは大事なのだ。上司よ。貴方がやっている事は痴漢と同じだ。
”さわり”の本当の意味を知っている者からすれば、上司は訴えられて当然だ。それで怒られる筋合いはない。