新しい鍵

今日は私の誕生日。今日で私は４０歳を迎える。
昨日まで３９歳だった私。３０代の扉に鍵を閉め、もう二度と戻れないようにする。
今日からは４０歳の私。４０代という扉を開き、その鍵を手にこの先１０年生きて行かなければならない。
「四十にして迷わず」
そんな言葉があるようだが私は今なお迷ってばかりだ。
社会的地位があるわけでもない。家庭を持っているわけでも、ましてや恋人がいるわけでもない。
明日の未来を考えるだけで気が重くなる。
迷いないなんてあるわけない。
手に入れた新しい鍵を見つめる。４０代。若い頃と違い、健康の話と昔話しかしなくなる境界線。
２０代、今の私を想像していただろうか？
３０代、こうなる私に危機感を覚えていただろうか？
５０代、未来の私はどうなっているだろうか？
迷ってばかりの生き方。だからこそ４０代は未来に後悔しないようにしていきたい。
ああ、だから四十にして迷わず、と言うのか。