ほっとするもの
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「チカのほっとするものって何?」
年下の恋人のケイスケが、聞いてきた。二人でマルゲリータを食べながら、ワインを飲んでいた時だった。
「何よ、突然」
「ん、なんとなく聞いてみたくて」
「ふうん。ええと、ホットココア、ホットカルピス、あ、ホットミルク」
「チカ、それって、あったかいものじゃないの?」
「そう、あったかいものってほっとするもん。じゃ、ケイスケは?」
「たしかに、あったかいものはほっとするけど『ほっとするものはあったかい』もあるよね」
「そうかな。それで、ケイスケのほっとするものって?」
「ん、チカだよ」
ケイスケは、言ってから、照れた顔になった。そういうところが、かわいい。
「じゃ、私もケイスケ」
「じゃ、ってなんだよ」
ケイスケは、口を尖らせて拗ねてみせた。
「ほんとにケイスケだから」
季節は冬。でも、ほっとする人と一緒だとあったかい。
ケイスケの言うことは正しい。
年下の恋人のケイスケが、聞いてきた。二人でマルゲリータを食べながら、ワインを飲んでいた時だった。
「何よ、突然」
「ん、なんとなく聞いてみたくて」
「ふうん。ええと、ホットココア、ホットカルピス、あ、ホットミルク」
「チカ、それって、あったかいものじゃないの?」
「そう、あったかいものってほっとするもん。じゃ、ケイスケは?」
「たしかに、あったかいものはほっとするけど『ほっとするものはあったかい』もあるよね」
「そうかな。それで、ケイスケのほっとするものって?」
「ん、チカだよ」
ケイスケは、言ってから、照れた顔になった。そういうところが、かわいい。
「じゃ、私もケイスケ」
「じゃ、ってなんだよ」
ケイスケは、口を尖らせて拗ねてみせた。
「ほんとにケイスケだから」
季節は冬。でも、ほっとする人と一緒だとあったかい。
ケイスケの言うことは正しい。
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公開:24/02/02 19:51
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