新しい鍵

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学校の宿題で尊敬する人の作文を書きなさいと言われ、私は叔母さんの事を書いた。
叔母さんはキレイでカッコ良くて優しい。私の理想の女性だ。
私の作文を先生は褒めてくれた。友達は凄いと言ってくれた。
だけど作文を叔母さんに見せると叔母さんは少し困った顔をした。嬉しくないの?
「ううん。そうじゃないの。ただ、あなたから見て、私はもう子どもには戻れない大人なんだな…って、そう思っただけ」
『叔母さんは子どもに戻りたいの?』
「あなたを見ていると時々戻りたいって思うわ。でも私は子どもに戻る扉にもう鍵をかけてしまったから…他ならない、私の手でね」
寂しそうに笑う叔母さん。
私は叔母さんを名前で呼び、手を差し出す。
『私と友達になって下さい。二人きりの時は子どもに戻って下さい』
目を丸くする叔母さん。
そしてとっても嬉しそうに「うん!」と答えると私の手を握った。
初めて見る叔母さんの幼い笑顔も素敵だった。
公開:24/02/04 20:56

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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