節分の小鬼

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今年も近所から豆まきの声が聞こえ始めた。我が家もそろそろ始めようか。窓を開けてさあ、と思ったら、庭から泣き声が聞こえた。「誰かいるの?」ライトで声のする方を照らすと、窓の下に誰かいる。よく見ると、小鬼だ。「どうしたの?」と聞くと、どうやら、節分であちこち鬼も忙しく、親とはぐれたらしい。「じゃあ、一緒に探してあげるよ」と言うと、やっと泣き止んだ。「きっとパパもママも、君を探しているよ。一緒に探そう」というわけで、家族4人全員で、小鬼と一緒に親鬼を探すことになった。

幸い、親鬼はすぐに見つかった。近くの神社の豆まき会場の仕事が終わり、小鬼を探しているところだった。親鬼を見つけたときの小鬼の嬉しそうな顔、小鬼を見つけたときの親鬼のほっとした顔。鬼だって親子の絆は、人間と同じなんだ、と私たち家族は温かな感動を覚えた。鬼の親子は、私たちに何度もお礼を言って、帰って行った。
その他
公開:24/02/04 00:49

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