0
1

尾崎豊をバイブルとする俺に、始めて彼女が出来た。名は沙友理。全身全霊を賭けてこの女を守り抜くと誓った俺に、怖い者などもはや無い。毎日がパーティの青春は全て沙友理に捧げるレクイエム・鎮魂歌である。
「乗れ」
今夜も首都高速を仲間達と駆け抜ける毎日。しっかり捕まってろの俺の言葉に、藁をも縋る思いで従ってくれる。これ以上の愛情は無い。心の叫びは沙友理への賛美歌だ。
そんな俺に早くも強敵が現れる。
隣町のヤンキーが俺等に荒らしをかけてきた。当然迎え撃つ。数なら俺等のほうが上だ。沙友理が俺のことを心配しながら見てる。だが取越苦労だった。結果は俺等の圧勝だ。敵のヤンキー達はボコボコに殴られ血反吐を吐いてその場に伏せている。
「勝ったぜ。沙友理」
その言葉を言い終える前に沙友理が敵のヤンキーのヘッドに詰め寄る。ハンカチを傷に当てて「大丈夫?」と言った。
元カレだと?マジか。

助けてくれ豊。
青春
公開:24/01/30 15:00
不良 ヤンキー ケンカ

谷口文章( 北海道 )

小説家を夢見ています!
毎日作品1つを投稿していますが、バラバラなテーマです(笑)

気に入った方はフォロー等よろしくお願いします〜

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容