デリケートゾーンとかゆみ止め

最近のかゆみ止めはかなり進化している。耳の中に使えるものや、デリケートゾーン専用のものまである。
私が愛用しているのもその一つ。心のデリケートゾーンに使えるかゆみ止めだ。
一般的に歯がゆさなんて言われるものは、これで抑える事が出来る。これを塗ると気持ちがスーッと落ち着いてくる。
このかゆみ止めのおかげで、私は過去のデリケートな部分に触れられても平気だ。
バカにされる歯がゆさは、このかゆみ止めが忘れさせてくれる。
とはいえ、このかゆみ止めで抑えられる痒みにも限度があった。
かゆみ止めを使っても収まらない痒みに対し、私はダメだと分かっていてもついかきむしってしまう。自ら触れてしまう。
その結果、私のデリケートな心は私の手で傷を増やし、血を滲ませる事もしばしばある。
そんな時はデリケートゾーンに使える傷薬や絆創膏があるが、これらは心の傷に沁み、思わず涙がこぼれてしまうから出来れば使いたくはない。