怖くない、怖くない
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小さい頃、僕は臆病で怖がりだった。
暗いのが怖い。大きい音が怖い。
他の人の輪に入るのも怖くて、いつも1人だった。
でも、1人だけ僕のそばに居てくれた子がいた。
「怖がりすぎだよ、何も怖いことなんてありゃしないのに」
「だって…」
「暗いとこは眠っちゃえばいいし、大きい音はお祭りだって思えばいい!勇気を出して声を掛ければ、みんな友達にだってなってくれる」
怖くない、怖くない
それが、あの子の口癖で、いつの間にかそれは僕にも移っていた。
この口癖を口にする度に不思議と怖くなくなって、いつの間にかたくさんの友達が出来ていた。
久しぶりの同窓会の時、クラスメイト達にその話をしたら、みんな首を傾げていた。
「そんな男の子、クラスにいたっけ?」
一瞬背筋がゾッとしたけど
怖くない、怖くない
その言葉のお陰だろうか。
僕は今でもあの子のことを、友達だと思えている。
暗いのが怖い。大きい音が怖い。
他の人の輪に入るのも怖くて、いつも1人だった。
でも、1人だけ僕のそばに居てくれた子がいた。
「怖がりすぎだよ、何も怖いことなんてありゃしないのに」
「だって…」
「暗いとこは眠っちゃえばいいし、大きい音はお祭りだって思えばいい!勇気を出して声を掛ければ、みんな友達にだってなってくれる」
怖くない、怖くない
それが、あの子の口癖で、いつの間にかそれは僕にも移っていた。
この口癖を口にする度に不思議と怖くなくなって、いつの間にかたくさんの友達が出来ていた。
久しぶりの同窓会の時、クラスメイト達にその話をしたら、みんな首を傾げていた。
「そんな男の子、クラスにいたっけ?」
一瞬背筋がゾッとしたけど
怖くない、怖くない
その言葉のお陰だろうか。
僕は今でもあの子のことを、友達だと思えている。
その他
公開:24/02/01 07:52
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