叙事詩〜Prelude〜

0
1

無。
何も無い空間に命が芽生え、鼓動は脈々と刻まれてゆく。この世の理は摩訶不思議なり。誰しもがその「命令」に従い、人生を全うする。その答えは何処か。過去か、未来か。はたまた今か。揺るがなき信念は追い求める理念と反比例し、砂時計の粉をただ舞い落す。葛藤……情念……打算……夢へと近づく理想が蓄えられるマンパワーへと着実に変換される時、ヒトは次へのステージへと進む。宇宙の神秘は迷宮と称してその真実を隠す。それは明日への扉をノックする強欲な神々の戯れ。束の間の酔いの泡沫。空想へ脳内がリンクされる時、夢想は現実をも凌駕して不条理に還元する。対話の時。
歴史は昇華を待ち焦がれる。費やした労力と時間が遺産を捕食のようにただ渇望する。あらゆる困難を乗り越え多重世界へと森羅万象が生命の根源を覆す。永久に帰る魂の源は愛か幻想か。古びた宿命の鎖を引き千切り、使命は謳歌する。それは、鎮魂歌。賛美歌。一つの叙事詩。
ファンタジー
公開:24/01/31 15:00
世界

谷口文章( 北海道 )

小説家を夢見ています!
毎日作品1つを投稿していますが、バラバラなテーマです(笑)

気に入った方はフォロー等よろしくお願いします〜

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容