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柔らかな月光にとろりと光る琥珀色の飴が、欠けた心を繋いでいく。
ひび割れだらけなのには気付いていた。遂に私の心の一部が砕けた。不思議と何も痛みは感じず、無表情で破片を集めていると羊みたいな人が「直しましょうか~?」と私に声をかけ、答えを待たずに手を引きこの工房へ連れてきた。真っ白なモフモフの机に心の破片をのせると、羊さんは溶けた飴で一つ一つ丁寧に繋ぎ始めた。
「多すぎる鞭で砕けた心は、たっぷりのあま~い飴で直すんですよ~」
子守唄のような声色で、欠けた心に向き合いながらのんびり微笑む。しばらくして、全ての破片を繋ぎ合わせると「最後の仕上げ~」と言いながら、私の心にわたあめを纏わせた。
「モコモコが当分は鞭から守ってくれますよ~。ちゃんと自分に飴をあげられるようにな~れ~」
羊さんが両手で包み込むように差し出した私の心は、ふわふわなわたあめの中で飴色に継ぎ目が光っていた。
ひび割れだらけなのには気付いていた。遂に私の心の一部が砕けた。不思議と何も痛みは感じず、無表情で破片を集めていると羊みたいな人が「直しましょうか~?」と私に声をかけ、答えを待たずに手を引きこの工房へ連れてきた。真っ白なモフモフの机に心の破片をのせると、羊さんは溶けた飴で一つ一つ丁寧に繋ぎ始めた。
「多すぎる鞭で砕けた心は、たっぷりのあま~い飴で直すんですよ~」
子守唄のような声色で、欠けた心に向き合いながらのんびり微笑む。しばらくして、全ての破片を繋ぎ合わせると「最後の仕上げ~」と言いながら、私の心にわたあめを纏わせた。
「モコモコが当分は鞭から守ってくれますよ~。ちゃんと自分に飴をあげられるようにな~れ~」
羊さんが両手で包み込むように差し出した私の心は、ふわふわなわたあめの中で飴色に継ぎ目が光っていた。
その他
公開:24/01/31 20:00
意外にわたあめって
食べた回数多くないや~
原宿とかにカラフルなやつ
あるよね~
読んでくれてありがとう!
寒い季節になったから、気が向いた時にふらりと立ち寄ってゆるーく投稿しています。
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