セリフの鍵には拘りたい!

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「先生、僕のこの台詞には彼女への想いの強さがよく伝わる鍵をつけてください!」

執筆中の小説に登場する青年が、原稿用紙から私へ訴えてきた。

「君の言う鍵というのはカギカッコのことかい?しかし…カッコというのはこういうものだからなぁ」

顎を摩りながら思案する。

「そんな一般常識で僕の言葉を括らないでください!この熱い想いは、こんな鍵の中に納めておけるものではないのです!」

彼の想いが切実だということは理解できる。私はとりあえず元のカッコを消し、普通のカッコより少し太めに、尚且つ誠実な印象の新しい鍵で彼の台詞を括ってみた。すると、青年はその鍵に痛く感動したようで目を輝かせながら礼を言ってきた。よかった、これで続きを書く事ができそうだ。
私が青年の想い人である少女の台詞を記すと、原稿用紙からまた声がした。

「先生、私のこの台詞はもっと小鳥のように愛らしい鍵をつけてくださいな♪」
その他
公開:24/01/22 21:35
更新:25/03/26 18:20

花笑みの旅人( 気の向くまま )

ページを開いてくださり、ありがとうございました♪

6月12日〜6月末まで勝手にチャレンジしていた毎日投稿を無事達成することができたので7月から夏休みに入りま〜す(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

ガーデンでは☆を押してくださったのがどなたかわからないシステムですが、そんな中☆を押してくださった方ありがとうございました!また、リアクション等されていなくとも作品を開き読んでくださった方がいらっしゃいましたとしたら、重ねて感謝申し上げます。貴重な時間を割いていただきありがとうございました!!

もちろん、いつも楽しいコメントをくれるあなたも心からありがとう♪
では、暫くばいばいぴょ〜ん!

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