アイ活
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これが恋。
オタリーマンの端くれでもあり3流人生を歩んでいたこの私に、早くも春が訪れた。ショーケースの中のそれは汚物のような私の社会価値・存在意義も跡形も無く拭い去った。その瞳からは無限の宇宙、豊満な胸囲から異性の魅力、ミニスカートの絶対領域からは夢の世界を感じずにいられない。ああ、あまねく神よ。語彙力の無い己を許したまえ。アーメン。
「580000……」
その価格は決して安価ではないが、財布の紐を緩める事は大いに安易であった。3ヶ月の月給相応の値段でも私の心の牙城を崩せない。
「ソラちゃん……」
彼女が僕の物になって2ヶ月後のことだった。仕事中も片思いの恋は一方通行だ。
「雨宮さん。ヤフオクで即決でしたよ」
同僚の白石君がスマホを私にかざす。見覚えのあるフィギュアの画像に思わず息を呑んだ。
「いい買い物でしょ? 原価の80%オフでした」
今晩、ソラちゃんに慰めてもらおう。
オタリーマンの端くれでもあり3流人生を歩んでいたこの私に、早くも春が訪れた。ショーケースの中のそれは汚物のような私の社会価値・存在意義も跡形も無く拭い去った。その瞳からは無限の宇宙、豊満な胸囲から異性の魅力、ミニスカートの絶対領域からは夢の世界を感じずにいられない。ああ、あまねく神よ。語彙力の無い己を許したまえ。アーメン。
「580000……」
その価格は決して安価ではないが、財布の紐を緩める事は大いに安易であった。3ヶ月の月給相応の値段でも私の心の牙城を崩せない。
「ソラちゃん……」
彼女が僕の物になって2ヶ月後のことだった。仕事中も片思いの恋は一方通行だ。
「雨宮さん。ヤフオクで即決でしたよ」
同僚の白石君がスマホを私にかざす。見覚えのあるフィギュアの画像に思わず息を呑んだ。
「いい買い物でしょ? 原価の80%オフでした」
今晩、ソラちゃんに慰めてもらおう。
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公開:24/01/20 17:00
小説家を夢見ています!
毎日作品1つを投稿していますが、バラバラなテーマです(笑)
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