鯉のぼり

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娘をいつもの公園に連れて行く。
今日はどんな表情を見せてくれるだろうか。
娘には一緒に見た景色がどう見えているのか。
そんなことを思いながら、毎日の散歩をする。
5月のある時、いつもの公園にはたくさんの鯉のぼりが飾ってあった。毎年5月になると、この公園には鯉のぼりが飾られる。
ふと娘を見ると、娘はベビーカーの中で、ニコッと声を出して笑っていた。
その反応に私は驚く。
しゃがみ、一緒の高さから鯉のぼりを見上げる。
娘と一緒に見ると私には、空が川に見えて、風に吹かれた鯉のぼりが元気よく泳いでいるように見えた。
娘と同じ気持ちになりたい。
そう思って日々を過ごすと、いろんなことが新鮮に感じる。
シャボン玉だって、楽しいし、何でも不思議に思えてくるし、何でも当たり前じゃないと思える。
子どもと過ごすと、もう一度人生を味わえるから面白い。
ファンタジー
公開:24/01/17 23:03
更新:24/01/18 19:01

夏野桜

日常に彩を。
心が温かくなるような作品作りを心がけています。

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