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昔ながらの喫茶店。
注文していたナポリタンがコトンと置かれる。ケチャップで夕日色に染められたパスタの波間をピーマンやソーセージが泳ぐ。早速食べよう!…とフォークを手に取ったら、なんとフォークが泣いていた。
「今宵はレストラン城で舞踏会があるのに、素敵なドレスを用意することができなかったわ…」
…ふむ、ドレスか。少し考えてから私はナポリタンへフォークを刺し、心の中で「ナポリリリタターン」と魔法の言葉のようなものを唱えながらクルクル巻き付けてみた。すると眩い光を放ち、フォークはいつの間にかにピーマンとソーセージの柄が愛らしい茜色のドレスを身に纏っていた。
「なんて素敵なドレス…!ありがとう♪」
上品にキラリと微笑んだフォークはナポリタンの乗っていたお皿のUFOでレストラン城へと飛び立ち、テーブルにはセットで頼んだ珈琲だけがミステリーサークルのような波紋を水面に描いてポツンと残された。
注文していたナポリタンがコトンと置かれる。ケチャップで夕日色に染められたパスタの波間をピーマンやソーセージが泳ぐ。早速食べよう!…とフォークを手に取ったら、なんとフォークが泣いていた。
「今宵はレストラン城で舞踏会があるのに、素敵なドレスを用意することができなかったわ…」
…ふむ、ドレスか。少し考えてから私はナポリタンへフォークを刺し、心の中で「ナポリリリタターン」と魔法の言葉のようなものを唱えながらクルクル巻き付けてみた。すると眩い光を放ち、フォークはいつの間にかにピーマンとソーセージの柄が愛らしい茜色のドレスを身に纏っていた。
「なんて素敵なドレス…!ありがとう♪」
上品にキラリと微笑んだフォークはナポリタンの乗っていたお皿のUFOでレストラン城へと飛び立ち、テーブルにはセットで頼んだ珈琲だけがミステリーサークルのような波紋を水面に描いてポツンと残された。
ファンタジー
公開:24/01/17 23:00
更新:24/01/18 06:46
更新:24/01/18 06:46
ナポリタンに入っている
ソーセージってなんで
あんなに美味しいの?
読んでくれてありがとう!
寒い季節になったから、気が向いた時にふらりと立ち寄ってゆるーく投稿しています。
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