てるてる坊主の家
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通学路に、てるてる坊主の家と呼ばれる家があった。3階まであるその家は、3階の部屋の窓際にいつもてるてる坊主をぶら下げていたので、みんなそう呼んでいた。
そこに住んでいるのは優しそうなお爺さんとお婆さんで、いつも僕らの話し相手になってくれた。
ある日、どうして毎日てるてる坊主をぶら下げてるのかと聞いてみた。
お爺さんとお婆さんは優しく笑い、そして答えた。
「息子がね、晴れの日は毎日毎日外を元気に走り回ってたんだ」
私が高校生になった頃、老夫婦は逮捕された。
家から死体が見つかったという。それは、引きこもりのニートになった、二人の息子の遺体だった。
閉鎖された老夫婦の家の前を通ると、てるてる坊主は無くなっていた。
そこに住んでいるのは優しそうなお爺さんとお婆さんで、いつも僕らの話し相手になってくれた。
ある日、どうして毎日てるてる坊主をぶら下げてるのかと聞いてみた。
お爺さんとお婆さんは優しく笑い、そして答えた。
「息子がね、晴れの日は毎日毎日外を元気に走り回ってたんだ」
私が高校生になった頃、老夫婦は逮捕された。
家から死体が見つかったという。それは、引きこもりのニートになった、二人の息子の遺体だった。
閉鎖された老夫婦の家の前を通ると、てるてる坊主は無くなっていた。
ホラー
公開:24/01/20 07:36
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