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「おい、とうさん、ちょっと忙しいから、代わりにトイレに行ってくれ」
本を読んでいたボクに、おとうさんが自分の部屋から声をかけた。
「え?おとうさんの代わりに……?」
「はは。冗談だよ、冗談」
そう言うと、おとうさんは部屋を出てトイレに行った。
また、本を読み始めていると、トイレから出てきたおとうさんが、ボクの所にきた。
「どうだ、おもしろかっただろ?」
「うん。まぁ、普通」
ボクは正直に答えた。
「けど、不思議だね。いつも、おとうさんに頼まれて、新聞を取りに行ったりは代わりにできるのに」
「そうだなぁ。人間にとって本当に大事なものは、代わってもらえないのかもな」
そう言うと、おとうさんは自分の部屋に行った。
再びボクが本に戻ると、こんなことが書いてあった。
「パスカルの言葉に、『人間は考える葦である』というものがあります」
へ〜。
けど、どんどんAIに代わってもらってない?
本を読んでいたボクに、おとうさんが自分の部屋から声をかけた。
「え?おとうさんの代わりに……?」
「はは。冗談だよ、冗談」
そう言うと、おとうさんは部屋を出てトイレに行った。
また、本を読み始めていると、トイレから出てきたおとうさんが、ボクの所にきた。
「どうだ、おもしろかっただろ?」
「うん。まぁ、普通」
ボクは正直に答えた。
「けど、不思議だね。いつも、おとうさんに頼まれて、新聞を取りに行ったりは代わりにできるのに」
「そうだなぁ。人間にとって本当に大事なものは、代わってもらえないのかもな」
そう言うと、おとうさんは自分の部屋に行った。
再びボクが本に戻ると、こんなことが書いてあった。
「パスカルの言葉に、『人間は考える葦である』というものがあります」
へ〜。
けど、どんどんAIに代わってもらってない?
SF
公開:24/01/15 06:08
ライブラリアン/アーティスト/クリエータ
わが子達に刺激されて始めます。
もう少し長いショートショートは、こちらです。
https://note.com/shimany/m/m5c907af8f7c5
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