ラビットフット

友人がラビットフットを自慢気に見せてきた。
何やら本物の兎の足を使ったもので、アメリカなんかではお守りとして重宝されているらしい。
私から見ればそれはとても薄気味の悪いものだが、友人が気に入っているのなら何も言う事はない。
もちろん、聞き入れてくれるのなら、私だって言いたい事はある。
それ、手放したほうがいいよ。と。
何故ならラビットフットは普通、兎の後ろ足で作ったお守りである。
友人の持つそれはどう見ても兎の前足。
兎の前足は穴を掘る事に特化している。
あんなお守りを持って行って、墓穴を掘らないかと心配になってくる。