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大晦日の夜、次郎君はスマホでSNSのタイムラインを見ながら、歩いていた。
すると、見慣れない「うーさん」という人のつぶやきが出ている。
「あれぇ、こんな人フォローしてたっけ?」
そこには“今年もお疲れ様”とだけ、書かれている。
次郎君はなんとなく親しみを感じ、「いいね」を押した。
するとその数は、2023から2024になる。
そして目の前の夜空に、まるでタイムラインのような細い道が浮かび上がり、彼の押した「いいね」の、赤いハートと数字が、その道を空に向かって上っていった。
彼がふと振り返ると、見たこともないたくさんの星がまたたいて、笑顔で彼を見つめている様に思えた。
ハッと気づくと、夜空の光の道も、スマホの「うーさん」の言葉も消えている。
彼は思った。「今のは、きっと、ゆく年の神様のいたずらだな。“うーさん”の“う”はウサギか。いいねの数は2024で、新年になったわけだね」
すると、見慣れない「うーさん」という人のつぶやきが出ている。
「あれぇ、こんな人フォローしてたっけ?」
そこには“今年もお疲れ様”とだけ、書かれている。
次郎君はなんとなく親しみを感じ、「いいね」を押した。
するとその数は、2023から2024になる。
そして目の前の夜空に、まるでタイムラインのような細い道が浮かび上がり、彼の押した「いいね」の、赤いハートと数字が、その道を空に向かって上っていった。
彼がふと振り返ると、見たこともないたくさんの星がまたたいて、笑顔で彼を見つめている様に思えた。
ハッと気づくと、夜空の光の道も、スマホの「うーさん」の言葉も消えている。
彼は思った。「今のは、きっと、ゆく年の神様のいたずらだな。“うーさん”の“う”はウサギか。いいねの数は2024で、新年になったわけだね」
ファンタジー
公開:23/12/31 22:50
今年一年、有難うございました
卯年
辰年
雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。
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