サンタクロースの嗜み

クリスマスの朝。サンタである儂は家で珈琲片手に一息つく。
夜通しの仕事が終わった今、早く休みたいところだがその前に確かめたい事があってね。
今、儂の目の前には沢山のリボンが並んでいる。このリボン、クリスマスプレゼントを包んでいるものとリンクしている。
早速、一つのリボンに反応があった。
「欲しかったぬいぐるみだ！サンタさん、ありがとう！」
リボンに書かれたそれを読み、笑みが零れる。
「トレカBOXだ！当たりは…微妙かな？」
あまり嬉しそうにない反応には苦笑い。
リボンに浮かび上がる子ども達の反応。クリスマスの朝の、サンタの楽しみである。
リボンの裏面も見る。
『優しそうな女の子で良かった～』
『少年！俺と一緒にプロを目指そうぜ！』
そこには子ども達に受け取られたプレゼントの反応が浮かび上がっていた。
プレゼントと子ども達を引き合わせる。
サンタとは言わば、キューピットにも似た役割でもある。