素敵なすき間

雲の隙間から光が降り注いでいる。
その先にあるものが宝くじ売り場だったので、もしかしたら高額当選できるかも…と店へと急いだ。
『昼休憩中』
まさかこっちも隙間（休憩時間）とは…肩を落とす。
その私の身体がふわりと浮いた。えっ？何？何が起こっているん？
頭上を見れば雲の隙間からUFOが顔をのぞかせている。
えっ？この光ってUFOのものなん？
UFOへと招かれた私。
「すみません。少しアンケートに協力してもらえませんか？協力して頂いた方には粗品をプレゼントしております」
宇宙人の差し出したアンケート用紙に戸惑いながらも記入していく。
「ありがとうございます。それでは地上へとお送りしますね」
店の前へと戻って来た。空を見上げれば雲の隙間はもう埋まっている。
さっきのあれは何だったんだろう？
私の手元にある粗品が先程の出来事が夢でない事を証明する。
宝くじで高額当選するより、貴重な体験をしたなぁ…