飯はまだかの?

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「飯はまだかの?」
「さっき食べたばかりじゃない!」
このポンコツおじいちゃん。口開けば飯の事しか言わないんだから。
「飯はまだかの?飯はまだかの?」
調子が良いとずっと連呼してくるからたまったものではない。
「飯はまだかの?飯はまだかの?飯は」
「もううっさい!」
私は苛立ちでおじいちゃんの頭を思いっきり殴った。
「………そういえばワシ飯食べたわ」
おじいちゃんはポツリとそう言うと寝床へ向かって歩きだした。やっぱり旧式は叩くと正常に戻るのだろうか。
ドシン
おじいちゃんは寝床の直前で床に倒れた。あら、もうバッテリーないじゃないの。私本当に飯を忘れていたのね。仕方ない。私が充電器の所まで連れていって…
ドシン

「ねぇパパ!この玩具動かなくなっちゃったよ!」
「うん?なんだ充電が切れてるだけか。ちゃんと充電してあげなさい」
「はぁーい」
男の子は二体のミニチュアをそっと充電器の上に置いた。
SF
公開:23/12/19 20:54

リマウチ

超ショートショート書いていきます

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