猫を被る彼女の心を知る方法

僕の彼女はお淑やかで可愛いと評判の女の子。皆、猫を被っている彼女に騙されているなぁ…
今も彼氏の僕が目の前にいるにもかかわらず、他の男から飲み会に誘われている。
僕ははっきりと「NO！」を言えるようなタイプでもないし、彼女なら強く押せばイケるなんて思っているのだろう。
「ごめんなさい…私、お酒飲めないし、人見知りが激しいから飲み会とかちょっと…」
やんわりと断り続ける彼女。その言葉をニャウリンガルで確認する。
『とっとと失せろボケナス！テメェと飲む酒なんてマズいに決まってんだろう！どうしても誘いたいんだったらなぁ、ロマネコンティ用意しろやぁ！』
猫を被った彼女の本音をこれで知る。相変わらず裏表が激しいなぁ…
さて…あの男が彼女に引っかかれる前に彼女をお姫様抱っこして逃げるとしよう。
「…助けてくれて、ありがと」
『強引なご主人様、大好き！』
嬉しそうにする彼女は猫みたく僕の首に抱き着いた。