レジ横落語

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「レジ横で落語、国会炎上」。そんな見出しが新聞に載るようになり、落語専門員としてレジ横落語を続けることに両親の批判が集中した。「あんた、そがなことしとったら後ろ指さされるよ。」落語専門員が国家資格となり合格した時には、あんなに喜んでくれたのに。レジ横落語は、コンビニの買い物客がレジ精算の際に店員から「落語はいかがですか?」と聞かれ、客が「お願いします。」と言うと急に始まる。この急な始まりが何ともいえない魅力なのだ。新内閣が掲げた「コンビニに文化を」という目玉法案により、全国でレジ横落語が推進され、落語専門員という国家資格が設けられ、専門員が常駐するコンビニエンスストアは「優良店」として国から補助を受けられることとなった。レジ横落語では、それぞれの客が購入した物やその時の客の様子を見て、落語専門員が物語を作り、噺す。時間制限は1人3分。その中で物語にするのは非常に難易度が高く、技術が必要だ。
公開:23/12/08 15:40

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