そう言う意味じゃないのに

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俺には、馬鹿な友人がいた。その一つのエピソードとして弁当と筆箱を間違える。これだけ見るとただの天然なのでは?と思われるかもしれないがそれは違う。彼は弁当箱を開け箸を持ち鉛筆のように使い出した。当然書ける訳がない、しかし彼は鉛筆がおかしいのではと疑い、そのまま箸を研いでしまったのだ。そんなことに彼が気付いたのは昼休みであった。「箸が二本もなくなった!一本あれば食えるのに!」と嘆いていたのを覚えている。そして想像通り勉強なんてできやしない。ましてやテストの点数が二桁こえることなんて絶対にあり得ない筈だった。夏休みが終わった後に勉強を怠っていないかチェックするテストがある。そのテストが返却され、彼の点数を笑おうと机に向かった。100の文字がある。は?誰だこいつと思いながらも、なぜそんな高得点をとれたのかを聞くと「馬鹿と天才は紙一重って言うじゃん?だから背中に紙貼ってみた!」僕は戦慄した。
その他
公開:23/12/01 21:59

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