カラスの旅立ち

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一羽の烏が、白い鳥達の旅立ちへやって来ました。君達の旅立ちが一週間後と聞いて、旅立ちは3日後に早めて南の国へ帰った方が良いと教えに来たんだ。
遅くなると大寒波が来るよと、白い鳥は烏さんのアドバイスは必ず守った方が良いと、老親からも言われていた。
老親は日本まで飛ぶ事が出来ないので、皆の帰りを南国で待っているんだ。烏さんにも会いたがっていたんだけれどね。
烏は淋しそうに実は私だけが街に残ってしまうんだ。この冬をどうしようかと考えていると打ち明けた。
街は建築ラッシュで空地も無くなっていたのです。白い鳥達も、もうここには来ないつもりです。烏さん私達の住む南国にも多くの烏さんが居ますよ、一緒に行きませんか。
烏は嬉しくなりました。自分の黒い体をあの建築現場にある白い塗料を塗って白色にして3日後に一緒に旅立ちました。
南国に着いた時には元の黒色に戻っており、沢山の烏達に歓迎され仲間になれました。
ファンタジー
公開:23/11/26 19:28

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