俺のにゃあクラフトII
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吾輩の主人の食べるものは甚だ不味く、横に座る吾輩は食べても嬉しくない。しかしビールという飲み物だけは別格だ。主人は牛とか豚とかを肴に飲んでセンスないが、時折マグロやエビ、あるいは焼き鳥で飲むときがあり、吾輩もその時は目の色が変わるし喉の鳴りを抑えられず、主人の膝の上でご相伴に預かる。
ある日吾輩のおねだりが通じたのか、主人は手作りビールキットを購入し、クラフトビールの醸造を始めた。大麦、ホップのペレットに、マタタビ、マグロ粉末、乾エビを加え、日々試行錯誤を重ねた。吾輩は主人の休んでいる隙にこっそりダシの出るヒゲ一本と甘い香りの尻尾の毛を少々入れてやった。試行錯誤することニャンヶ月、ついに主人渾身の「俺のにゃあクラフト」が完成した。
樽開きで最初の一杯が注がれると家中に芳醇なアロマが漂った。吾輩には期待外れの香りだったが、主人以下家中の人間どもが目の色を変えて喉を鳴らしながら集まってきた。
ある日吾輩のおねだりが通じたのか、主人は手作りビールキットを購入し、クラフトビールの醸造を始めた。大麦、ホップのペレットに、マタタビ、マグロ粉末、乾エビを加え、日々試行錯誤を重ねた。吾輩は主人の休んでいる隙にこっそりダシの出るヒゲ一本と甘い香りの尻尾の毛を少々入れてやった。試行錯誤することニャンヶ月、ついに主人渾身の「俺のにゃあクラフト」が完成した。
樽開きで最初の一杯が注がれると家中に芳醇なアロマが漂った。吾輩には期待外れの香りだったが、主人以下家中の人間どもが目の色を変えて喉を鳴らしながら集まってきた。
ファンタジー
公開:23/11/28 19:57
更新:23/11/28 20:02
更新:23/11/28 20:02
クラフトビール
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