偽装と連鎖

　あるアパートで中年男性の遺体が発見された。解剖の結果、遺体は死後半年が経過しているとみられているが、最近まで男性のSNSを通じて家族に連絡があったことが判明した。遺体の状況から捜査関係者は殺人事件と断定、男性のSNSの解析を始めた。

　その後、男のSNSを使用し成りすましていた若い女性を特定。警察は女性の自宅に足を踏み入れた。…えっ? 捜査員は驚愕した。女性は男性と同様の手口で殺害されており、解剖の結果、死後半年が経過しているとみられた。そして最近まで女性のSNSを通じて家族に連絡があったことが判明した。

　その後、女性のSNSを使用し成りすましていた男子学生を特定。警察は学生の自宅に足を踏み入れた。…嘘だろ?　捜査員たちは歯をカチカチと鳴らして恐怖した。そこには男と女と同様――無残に殺害され、最近までSNSを通じて家族に連絡をいれていた、男子学生の遺体が半年もの間放置されていた…。