奇怪な列車
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「変な駅では絶対に降りてはいけない」
囲碁部の顧問の先生は、私と対局しながらそう言った。先生は無口で少し変わり者であり、生徒に気味悪がられているが、私は大好きだ。
「変な駅?」
「うん。いつもと違うと感じた駅では絶対に降りてはいけない、元の世界に帰れなくなってしまうから」
先生は冗談を言う人ではないので、不思議に思った。
帰りの列車に乗る。少し怖かったが、まさか本当にそんな駅があるわけないと思っていた私は、いつものようにスマホを開き、囲碁のアプリを起動する。対局に熱中しており、あっという間に時間が経っていた。
自分の降りる駅に着いた。窓から反対車両を見ると、白い服を着た人しか乗っておらず、この世のものではないと直感した。私は心底怖くて足がすくんだ。きっとこれが先生の言っていた駅。私は震えて声も出ず、他の人が降りるのを止めることができなかった。
列車は発進した。また同じ駅に着いた。
囲碁部の顧問の先生は、私と対局しながらそう言った。先生は無口で少し変わり者であり、生徒に気味悪がられているが、私は大好きだ。
「変な駅?」
「うん。いつもと違うと感じた駅では絶対に降りてはいけない、元の世界に帰れなくなってしまうから」
先生は冗談を言う人ではないので、不思議に思った。
帰りの列車に乗る。少し怖かったが、まさか本当にそんな駅があるわけないと思っていた私は、いつものようにスマホを開き、囲碁のアプリを起動する。対局に熱中しており、あっという間に時間が経っていた。
自分の降りる駅に着いた。窓から反対車両を見ると、白い服を着た人しか乗っておらず、この世のものではないと直感した。私は心底怖くて足がすくんだ。きっとこれが先生の言っていた駅。私は震えて声も出ず、他の人が降りるのを止めることができなかった。
列車は発進した。また同じ駅に着いた。
ホラー
公開:23/11/19 22:40
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