痴漢
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高校三年の秋、学校で痴漢にあった。
次の授業は体育で、友達がいない私は一人で体育館へと向かっていた。運動の苦手な私は、とても憂鬱でボーッとして歩いていた。渡り廊下を歩いていると、急に肩を捕まれ、足を強く掴むようにして触られた。
「キャーー、変態!!」
突然のことに驚いた私は甲高い叫び声を上げていた。振り返ると私を触ってきたのは同じクラスの変わり者、S君だった。私は混乱し、その場に座り込むこと以外できなかった。周りはざわつき出し、先生が駆けつけ、私は動けないままで、S君は連れて行かれてしまった。S君はなぜかホッとしたような表情を浮かべていた。
その後、S君は停学処分とはならなかったものの、皆からさけられるようになった。
卒業式の日S君は一人教室に残っていた。なにやら窓をいじっている様子だ。
「何をしてるの?」
「虫が閉じ込められててさ、逃がしてたんだ。」
「もしかしてあの時も・・・」
次の授業は体育で、友達がいない私は一人で体育館へと向かっていた。運動の苦手な私は、とても憂鬱でボーッとして歩いていた。渡り廊下を歩いていると、急に肩を捕まれ、足を強く掴むようにして触られた。
「キャーー、変態!!」
突然のことに驚いた私は甲高い叫び声を上げていた。振り返ると私を触ってきたのは同じクラスの変わり者、S君だった。私は混乱し、その場に座り込むこと以外できなかった。周りはざわつき出し、先生が駆けつけ、私は動けないままで、S君は連れて行かれてしまった。S君はなぜかホッとしたような表情を浮かべていた。
その後、S君は停学処分とはならなかったものの、皆からさけられるようになった。
卒業式の日S君は一人教室に残っていた。なにやら窓をいじっている様子だ。
「何をしてるの?」
「虫が閉じ込められててさ、逃がしてたんだ。」
「もしかしてあの時も・・・」
青春
公開:23/11/19 21:04
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