究極シリーズ

売れなかったクラフトビールをもらった。
究極シリーズ。
究極のキレ、究極のコク、究極の苦味、なんかいいねぇ。
なんでこのシリーズ売れなかったんだ？
よし飲んでみるか。
まずは究極のキレ。
ゴクゴクゴク
なるほど、キレが半端ない。
次は究極のコク。
ゴクゴクゴク
うん、コクがスゴイ。
なるほど、2種類飲んで、なんとなく分かった。
キレは感じるがコクが全くない。
コクはあるがそれだけだ。
トンガリすぎててバランスが悪い！
なんでも、極めればイイって訳じゃないか。
ん？
試しに、究極のキレと究極のコクを混ぜてみたらどうなんだ？
まさに究極のキレとコクになりそうだ。
トクトクトク
よし、しっかり半々で混ぜてみたぞ。
飲んでみよう。
ゴク、
ブェ〜ェ
こりゃ、究極のまずいビールだな。
なるほど、トンガリ同士が戦っちゃう感じか。
やっぱり職人が時間をかけて熟成させた味が、究極に尊い、ということか。