戦国時代の自動操縦

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 苦労して首級をとったが、見れば見るほど奇妙な奴らだ。言葉も通じなかったから異人には違いなかろうが。
 しかしこやつらが出てきた、これ。鉄の塊にしか見えぬが、小屋なのだろうか。
「なんと面妖な……」
 中は昼のように明るい。壁や天井から眩しい光が放たれておる。それも、いろいろな色があって目が痛くなるほどだ。
 二つの首級をぶら下げたまま奥へ進むと、突然、声が鳴り響いた。他にも仲間がいたか。
『顔認証確認。システムを起動します。おかえりなさいませ、お客様。ご旅行はお楽しみいただけましたでしょうか? 新婚旅行に当社のタイムトラベルをご利用くださいまして、誠にありがとうございます。本船はこれより2550年へ向けて帰還いたします。なお、本船はオートパイロットにて運行いたします。ご到着まで、どうぞごゆっくりお寛ぎくださいませ』
 意味の分からぬことをほざいた後、入り口が消え、小屋が揺れだした。
SF
公開:23/11/18 21:13

きしよしき( 日本 )

短いお話なら書けるのでは? という安直な考えからショートショートに飛びついてみれば、その奥深さや可能性に打ちのめされている最中です。
読後に何らかの余韻を残してもらえるようなショートショートを目指しています。
田丸雅智先生のオンライン講座第20期に参加させていただきました。

※プロフィールや投稿作品に使用している画像はフリー素材サイト様からお借りしています。

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