世界で一番寒い村

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ロシアのサハ共和国、オイミヤコン。最低気温はマイナス71.2度。トナカイの橇で行く。客は二名。
 橇はマイケルの手作りで、三人に十数頭のトナカイ。一番初めの橇をマイケルが操る。客は落ちないように自分でバランスを取りカーブを乗り切るべく踏ん張る。眩しい。で、、。一人落ちた。強烈な光にマイケルはしばらく気が付かなかった。落ちた客の方は、神々しいほどの雪の美しさに唖然とし、ついでに排尿し、スマホを使おうとして凍傷になりそうになる。体温で温めたスマホもバッテリーが持たない極寒、立ち上がるわけがない。ホカロンも熱を発することはない。助けが来る幻覚が見える。幻覚だとわかったあと、マイケルが探し当てた。
 夜、月がある。ストーブとトナカイの毛皮のあるテント。トナカイたちは苔を食べるために綱から放たれた。彼らは首からカウベルのようなものをつけていて、それが音のない森に柔らかく木霊した。
公開:23/11/18 20:07

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