4つ足の勘
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「朝は4本、昼は2本、夜は3本。この生き物はなんだ?」
知らない声が頭上で響く。
見渡すと一面の砂の世界。無限の黄金色の中でソイツと俺は向かい合っていた。
…あれ?知ってるぞ、これ。答えは人間だ。有名なやつじゃないか。
いや、素直に答えていいのか?俺は慎重な男だ、ここは一枚上手な答えを披露してやろう。
「答えは俺、だな」
赤ん坊の時は四つん這い、成人して2本足で立ち、老いて杖をつく。俺も人間だからその例に漏れない。その上で…
「朝に4本、昼に2本、夜に3本ビールを飲むからな」
「ビールとやらはそんなに美味いのか?」
「ただのビールじゃないぜ。朝日を浴びながら穏やかなペールエール、昼は乾きを潤すピルスナー、夜は…」
「ほうほう、それは寝坊してでも飲みたくなるな」
ん?寝坊?…あっ!!
飛び起きバタバタとスーツを着る男の側で、9本の缶の山が崩れる。
飲み方はまだまだ4つ足のようだ。
知らない声が頭上で響く。
見渡すと一面の砂の世界。無限の黄金色の中でソイツと俺は向かい合っていた。
…あれ?知ってるぞ、これ。答えは人間だ。有名なやつじゃないか。
いや、素直に答えていいのか?俺は慎重な男だ、ここは一枚上手な答えを披露してやろう。
「答えは俺、だな」
赤ん坊の時は四つん這い、成人して2本足で立ち、老いて杖をつく。俺も人間だからその例に漏れない。その上で…
「朝に4本、昼に2本、夜に3本ビールを飲むからな」
「ビールとやらはそんなに美味いのか?」
「ただのビールじゃないぜ。朝日を浴びながら穏やかなペールエール、昼は乾きを潤すピルスナー、夜は…」
「ほうほう、それは寝坊してでも飲みたくなるな」
ん?寝坊?…あっ!!
飛び起きバタバタとスーツを着る男の側で、9本の缶の山が崩れる。
飲み方はまだまだ4つ足のようだ。
ファンタジー
公開:23/11/18 17:33
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