違山小学校七不思議その一 スロープ階段
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―四十三分―
私は給食委員。給食委員は、みんなより早く食べて十二時五十分に給食室に集合し、給食当番の持ってくる食器を受け取り、片づける。
今日は私が行く日。給食室へは30秒だからいつも四十九分に出る。でも今日は四十分に給食を食べ終わった。
私は、早めに行くことにした。
―四十四分―
ここは三階。給食室は一階。いつもは緑階段だけど今日はゆっくり校庭の景色でも見ながらスロープ階段を通ろう。
スロープ階段は静かだった。自分の足音しか聞こえな…
「え?」
え?三階から見える景色じゃない。
私の目に映ったのは、「空」だった。
なぜか足が動いて一階まで走った。一階から見える景色は「いつもの三階から見える校庭」だった。
景色がズレた?
また足が動いて私は外に出た。
浮いてる。
―四十五分―
どすっ…痛いっ
違山小学校七不思議その一
十二時四十四分。一分間だけ景色がずれる。
私は給食委員。給食委員は、みんなより早く食べて十二時五十分に給食室に集合し、給食当番の持ってくる食器を受け取り、片づける。
今日は私が行く日。給食室へは30秒だからいつも四十九分に出る。でも今日は四十分に給食を食べ終わった。
私は、早めに行くことにした。
―四十四分―
ここは三階。給食室は一階。いつもは緑階段だけど今日はゆっくり校庭の景色でも見ながらスロープ階段を通ろう。
スロープ階段は静かだった。自分の足音しか聞こえな…
「え?」
え?三階から見える景色じゃない。
私の目に映ったのは、「空」だった。
なぜか足が動いて一階まで走った。一階から見える景色は「いつもの三階から見える校庭」だった。
景色がズレた?
また足が動いて私は外に出た。
浮いてる。
―四十五分―
どすっ…痛いっ
違山小学校七不思議その一
十二時四十四分。一分間だけ景色がずれる。
ホラー
公開:23/11/19 19:31
ショートショート、ミステリー、ファンタジーが大好きな中学生です。
趣味で書いています。
刺激的なものは書けないかもしれませんが、よろしくお願いします。
「田丸雅智さん」「青柳藍人さん」「日向理恵子さん」の本が好きです。
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