クラフトビール
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「合言葉を言え、クラ」
重厚な扉の後ろから、太い熊の声がする。
「フト」
と僕は小さな声で言う。
階段をおりるとそこは会員制の暗いバー。
バーテンダーのキリンは天井に頭がつきそう。
「今日の気分は酸っぱい気分」
毎回気持ちとぴったりのビールが出てくる。
だが、一杯飲んで気がつくと、家のベットの中にいる。毎回だ。
甘い気分や苦い気分。今日の気分にぴったりのクラフトビールを飲むひとときは幸せだった。
だが。
合言葉を変えてみたらどうなるんだろうと暗い部屋でふと、思った。
「合言葉を言え、クラ」
「い」
すると熊が僕を襲ってきた。何故か甘い匂いがした。
気がつけば暗い自分の部屋に一人。辛い。
その後、あのバーに続く扉は表れなかった。
なんで合言葉を変えようと思ったんだろうと暗い部屋で一人cry。
でも冷蔵庫には「あのビールがある」と思うと少しだけ元気が出た。
重厚な扉の後ろから、太い熊の声がする。
「フト」
と僕は小さな声で言う。
階段をおりるとそこは会員制の暗いバー。
バーテンダーのキリンは天井に頭がつきそう。
「今日の気分は酸っぱい気分」
毎回気持ちとぴったりのビールが出てくる。
だが、一杯飲んで気がつくと、家のベットの中にいる。毎回だ。
甘い気分や苦い気分。今日の気分にぴったりのクラフトビールを飲むひとときは幸せだった。
だが。
合言葉を変えてみたらどうなるんだろうと暗い部屋でふと、思った。
「合言葉を言え、クラ」
「い」
すると熊が僕を襲ってきた。何故か甘い匂いがした。
気がつけば暗い自分の部屋に一人。辛い。
その後、あのバーに続く扉は表れなかった。
なんで合言葉を変えようと思ったんだろうと暗い部屋で一人cry。
でも冷蔵庫には「あのビールがある」と思うと少しだけ元気が出た。
公開:23/11/19 16:57
どうぞお手柔らかに!
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