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港広場には「クラフトビール&フードフェス」と書かれたのぼりが、海からの風を受けてそよいでいた。
バンド演奏をバックに、人々が飲食を愉しんでいる。
私たちはうす紫色のクラフトビールとこんがりとグリルされたソーセージを手に、片隅の簡易テーブルに陣取った。
ソーセージにはサルサソースがかかっていて、刺激的な香りが食欲を誘う。
「うまそう!」
「おいしそう!」
思わず同時に声を上げた。
「じゃあ、3歳からの俺たちの腐れ縁と、ミノリの就職を祝って、」
「乾杯!!」
先に就職したヨウスケはなんだかぐんと大人っぽくなって、最近、たまに見たことのないような表情をするから、少しドキドキする。
ビールは、フルーツの甘い味わいがした。
ソーセージをほおばったヨウスケの口元にソースがくっついていて、こういうところは変わらないなあ、と思う。思わず、
「好きだよ!」
という言葉の代わりに、
「ついてるよ!」と笑った。
バンド演奏をバックに、人々が飲食を愉しんでいる。
私たちはうす紫色のクラフトビールとこんがりとグリルされたソーセージを手に、片隅の簡易テーブルに陣取った。
ソーセージにはサルサソースがかかっていて、刺激的な香りが食欲を誘う。
「うまそう!」
「おいしそう!」
思わず同時に声を上げた。
「じゃあ、3歳からの俺たちの腐れ縁と、ミノリの就職を祝って、」
「乾杯!!」
先に就職したヨウスケはなんだかぐんと大人っぽくなって、最近、たまに見たことのないような表情をするから、少しドキドキする。
ビールは、フルーツの甘い味わいがした。
ソーセージをほおばったヨウスケの口元にソースがくっついていて、こういうところは変わらないなあ、と思う。思わず、
「好きだよ!」
という言葉の代わりに、
「ついてるよ!」と笑った。
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公開:23/11/19 11:18
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