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「ほっほっほっ、お主も悪よのぅ」
悪代官が笑うのは、慎ましやかに日々を暮らす、善良な民の眠る夜。闇に潜みし正義の影は、鋭い瞳で悪を貫く。
「酔い覚ましの時だ…」
「何奴!?」
「麦芽流忍者・黄金丸!民を苦しめ、己の欲に泥酔する…哀れな者を正しに見参!」
黄金丸から放たれたるは麦酒裏剣!なんとも哀れ、悪代官。強欲に酔いたる千鳥足では、正義の光をかわせない!麦酒裏剣はまっすぐに、悪代官の口の中!ごくりと飲み込む悪代官。見開く瞳に映りたるは、黄金に輝く月だった。
「弥助、怪我をしたと聞く。どれ、儂が代わろう、休んでおれ!」
民の幸福が己の幸福。そこにいたのは、民と汗を流す善良なお代官。
「お代官様、あんなに悪いお人だったのに…。今では美酒を飲んだ時みたいに、いつもご機嫌!不思議ね、金さん」
金さんと呼ばれた旅人は、ふっと笑うと、首を傾げる女子の御髪に、黄金の麦を優しく刺した。
悪代官が笑うのは、慎ましやかに日々を暮らす、善良な民の眠る夜。闇に潜みし正義の影は、鋭い瞳で悪を貫く。
「酔い覚ましの時だ…」
「何奴!?」
「麦芽流忍者・黄金丸!民を苦しめ、己の欲に泥酔する…哀れな者を正しに見参!」
黄金丸から放たれたるは麦酒裏剣!なんとも哀れ、悪代官。強欲に酔いたる千鳥足では、正義の光をかわせない!麦酒裏剣はまっすぐに、悪代官の口の中!ごくりと飲み込む悪代官。見開く瞳に映りたるは、黄金に輝く月だった。
「弥助、怪我をしたと聞く。どれ、儂が代わろう、休んでおれ!」
民の幸福が己の幸福。そこにいたのは、民と汗を流す善良なお代官。
「お代官様、あんなに悪いお人だったのに…。今では美酒を飲んだ時みたいに、いつもご機嫌!不思議ね、金さん」
金さんと呼ばれた旅人は、ふっと笑うと、首を傾げる女子の御髪に、黄金の麦を優しく刺した。
ファンタジー
公開:23/11/10 23:08
更新:25/03/26 07:49
更新:25/03/26 07:49
クラフトビール
麦酒裏剣が闇を切り裂く!
読んだ人に笑顔になってもらいたいという想いから投稿し始めましたが、私の文章ではそういったものが届けられないのだろうなぁと気づかされました。
今は書こうと思うとただただ悲しくなるだけなので、もう投稿することはないかもしれません。
アカウントは残しますがこれ以降浮上することもないかと思います。
短い間でしたが今までありがとうございました!
たくさん学ばせて頂きました。
お元気で。
2025.9
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